南陽市の西部、漆山地区を流れる織機(おりはた)川のそばに古くから民話「鶴の恩返し」を開山縁起として伝承している鶴布山珍蔵寺があります。
この地区には、鶴巻田や羽付といった鶴の恩返しを思い起こさせる地名が残り、明治時代には、製糸の町として栄えました。
地域に口伝えで残されてきた鶴の恩返しをはじめとする多くの民話を、これからも伝えていくために、夕鶴の里資料館、語り部の館がつくられました。
夕鶴の里では民話の口演や、資料館の展示などを通して、民話が生活の中で語られていたころの暮らしを感じていただくことができます。
今では忘れかけた、やさしい心が見えてくるかもしれません。